セミに恐れおののく

katagiribass2004-08-08


最近暑いのですだれを買った。玄関に取りつけてドアを開け放ち、換気扇をまわすと風が流れてなかなかご機嫌なのだ。見た目も涼やかで良い。 というわけで心地よい夏を満喫してた訳だが、ある夜のことだ。すだれにバシバシ当たりながらギュ、ギリ、と奇声を発する虫がいた。最初はあまり気にしなかったのだが、あまりにバシバシ激突するので見に行った。セミである。 セミの鳴き声というとミーン、ミーンと思われているが、よく聴くとギョーというか、ビャーというか、とにかくミーンなどという澄んだ発音ではない。濁点が付くような鳴き声だ。しかも夜は長く鳴かないようなので、ギリ、とかギュ、とか不気味な鳴き声なのだ。 あまりにもバシバシ激突するので、安物のすだれを突き破って部屋に侵入してこないか心配になり、玄関に見に行った。静かになったので、どっかに行ったのだろうとひと安心した次の瞬間、恐ろしい光景が眼に入った。 すだれと床の間に三センチほどの隙間があり、そこでセミがもぞもぞ休憩しているではないか!その気になれば部屋の中にあっさり入ってこれるのだ!〔ひーっ、怖い
!〕冷や汗が出た。考えてみてほしい。自分の部屋でセミがブンブン飛び交い、ギリとかギュギュとか言うのだ。ゴキブリより怖いかもしれん、、もはやミンミン鳴くセミというより、奇声を発するどデカイハエのようだ。 追い出すべくホウキを持ち、外にエイッとやろうと思ったが、失敗して中に入ってしまうのが怖くて勇気がでない。しかたがないので、電気を消し、台所と居間の間の戸を閉めた。これならもし侵入しても居間には入って来れまい、フフフ。ガラス越しにセミを監視すること五分位だろうか、運よくセミは外に飛んで行った。(やったぜ!)平和が訪れた。 という訳でセミは怖い虫ランキング上位に入ったのだが、考えてみるとヤツラは後一週間も生きれないのだ。 あの鳴き声はひょっとして(死にたくねぇよ〜、ギョー!)なのかもしれん。かわいそうな気もしてきたな、、