プールに行く

一年ぶりに区民プールに行った。去年の夏は健康のために足しげく通ったが、寒くなるといかなくなってしまった。泳ぐと言っても苦手中の苦手で、他人から見ると泳いでるのか溺れてるのかわからないらしい。小学校の頃はプールの授業をどんな仮病で休むか頭を悩ませていたほどだ。 まあ、そんな私だが区民プールというのは、遊ぶ子供、やけにマッチョなジイサン、妊婦さん、ただひたすら歩いてる婆さんなど色々な人がいるので私のようなカナズチでも暖かく向かえてくれる。 よし!と思い平泳ぎで五十メートル泳いでみた。おお、気分がいい。次にクロール。死ぬほど辛い。こりゃ駄目だ!ここでハタと今日は頑張って泳ぎにきたのではない。リフレッシュに来たのだと気づき、体力の消耗しないクラゲ泳ぎにきりかえた。 クラゲ泳ぎとは平泳ぎと変わらないのだが、足を蹴ったあと、しばらく手をかかず、クラゲの気分で水中を漂うのだ。「わたしはクラゲ〜、わたしはクラゲ〜」と‘私はかもめ’のメロにのせて歌いながら泳いでみる。う〜ん、クラゲは何も考えてなさそうでいいナァ。皆もやってみようぜ!
この日は二百メートル泳いで早めにきりあげた。これぐらいが疲れずちょうどいい。しかし高校時代、五十メートルすら泳げなかった私が二百メートルも泳げるというのは我ながらびっくりだ。約四倍も泳げるようになったのだ。人間は普段三十パーセントの潜在能力しか使ってないというが、私は四倍の百二十パーセント使えるということだ。いや〜、オレってすごいなあ!ん?この計算おかしいって?気にしない、気にしない。ひと休みひと休み!(by一休さん