アルゼンチンタンゴを観る

katagiribass2004-05-28


 先日、渋谷はオーチャードホールアルゼンチンタンゴを観に行った。東急が主催するコンサートで、抽選に申し込んだら当たったのだ。たまにクラシックなどはこういうタダで観れるものがあるので、日頃から眼を光らせている。
 さて、今回はチケットではなくハガキが届き、ホールの入り口でチケットと交換するというもので、ハガキ一枚で二名ご招待というものだった。私は孤独を愛する故一人で行った。(けっして一緒に行ってくれる人がいないからではない。ゴホン!)
 それで、ハガキをチケットに変えようとすると、一人の女性に声をかけられた。その人はチケットを持っていないので、一人で来た人を待っていたらしい。自分の分のチケットもとってくれというので、日頃からナイスガイな私は快く了承した。ハガキをチケット二枚と交換し、全席指定なので並んで観ることになった。話によると昨日もこのコンサートを観に来たらしい。アルゼンチンタンゴはもとより、コンサートや劇などを観るのが大好きらしい。見知らぬ人に声をかけてコンサートを観るなんて、面白いことを考える人もいるものだ、と関心した。
 さて、肝心のコンサートであるが、本場の人達が、アルゼンチンタンゴの歴史を踊りと演奏で紹介し、途中で小松亮太氏のバンドが五曲程演奏するというものだ。本場の人達の演奏は曲が古典的だったせいもあるだろうが、ちと営業くさくて生ぬるい感じがして残念だった。ま、今回のコンサートのために若手精鋭を集めたというので、いたしかたあるまい。しばらく退屈しているといよいよマエストロ小松亮太氏の登場だ。こちらの演奏はすばらしかった!ピアソラをはじめとする現代のタンゴを演奏したのだが、その一糸乱れぬアンサンブルには感激した。バンドネオンの皆さんはもちろん、ストリングセクションの美しいこと!わずか五曲ではあったが、これをタダで観れるとはかなり得した気分だ。いや〜、観る前は本場の人たちにくらべて見劣りしたらどうしようと実に余計な心配をしたが、本当に余計な心配でした。すんませ〜ん!
 コンサートを終え、先ほどの女性と感想などを話しながら駅に向かった。聞くところによると彼女は新潟出身とのことで、私と同郷である。この東京でたまたま会った人が同郷の人とは面白いこともあるもんだ。新潟県人バンザ〜イ!なんのこっちゃ。