デューク・エリントン

katagiribass2005-12-11


最近、デューク・エリントンを借りて聴いている。
私はジャズっぽい臭いのものは大体好きだ。(誰をすごく聴くというのはないが。)デューク・エリントンみたいなのを何ジャズっていうのか(デキシーランドニューオーリンズ?無知ですまん。)わからないが、上京した頃良く行っていた書店で流れていて、なにげに好きだったのである。
以来十数年、頭の片隅に聴きたいという思いがありながら、聴いていなかったのである。最近、ボケーと音楽を聴く時間は大切だと気付いたので、この期に借りて聴いてみた。
するとこれが実にいい。ゆったりとした4ビートにやわらかいホーン。いなたい録音。良き古きアメリカ。
こういうのを聴くと、昔はのんびりしてたのかなあ、と思う。日本の歌でも古い歌はゆっくりしている。勇ましい軍歌でもそんなにテンポは早くない。(っていうか単にBPMの問題でもないか。とにかくあんまりセカセカしてない。)
そう考えると現代の生活と現代の音楽はそのせかせか感において、すごくリンクしてるんだなあ、と思った。 ちょっと前に癒し系なるものが流行ったが、それは、「忙しくセカセカした日常に一服の清涼剤を」的な感じで(もちろん現実の生活が大変なのだからしょうがないが)、ほんの一時癒された気がするけど完全に癒されるわけでもない程度のものな感じがする。
デューク・エリントンが完全に癒すわけでもないが、レベルが違う。なんか口をポカーと開けて鼻水をだらだら流して(風邪か?)全身脱力する感じである。
ぜひ皆さんにも聴いてこの感覚を味わってほしい。
ちなみに私は「In A Sentimental Mood」がお気に入り。センチメンタル・ジャーニー!は松本 伊代か。